管理業務主任者試験は、法律だけでなく、管理組合の会計、建物・設備、管理委託契約など幅広い分野から出題されます。
そのため、勉強を始める前に試験範囲全体を把握し、分野ごとに知識を身につけていくことが重要です。
この記事では、管理業務主任者試験の勉強方法について、独学を中心に、学習の進め方や過去問の活用方法を解説します。
管理業務主任者の勉強は何から始める?
管理業務主任者試験の勉強を始めるときは、最初から過去問だけを解くのではなく、まず試験の全体像を把握することが大切です。
基本的には、次のような流れで学習すると進めやすくなります。
試験範囲を確認する
↓
テキストで基本知識を学ぶ
↓
過去問を解く
↓
間違えた分野を復習する
↓
過去問を繰り返す
↓
本試験形式で仕上げる
最初からすべてを完璧に覚えようとするのではなく、まず全体を一通り学習することを目指します。
まずはテキストで全体を把握する
最初の段階では、テキストを使って試験範囲全体を確認します。
管理業務主任者試験では、法律、会計、建物・設備、管理委託契約など複数の分野を学ぶ必要があります。
最初から一つの分野を完璧にしようとすると、他の分野の学習に入るまでに時間がかかってしまいます。
そのため、最初は細かい部分まで覚えることよりも、
- どのような分野があるのか
- それぞれ何を学ぶのか
- 自分が得意そうな分野・苦手そうな分野はどこか
を把握することを優先します。
次に過去問を解く
テキストを一通り確認したら、過去問に取り組みます。
過去問は、本試験でどのような知識が問われるのかを知るために重要な教材です。
単に正解・不正解を確認するだけでなく、問題を解いた後に解説を確認し、なぜその選択肢が正しいのか、なぜ他の選択肢が間違っているのかを確認します。
特に法律問題では、正解を覚えるだけではなく、問題文の条件によって答えが変わる理由を理解することが重要です。
過去問は繰り返し解く
一度過去問を解いただけでは、十分に知識が定着しないことがあります。
そこで、間違えた問題や理解が不十分だった問題を中心に、繰り返し解きます。
例えば、
1回目:問題を解いて現在の理解度を確認
↓
2回目:間違えた問題を中心に復習
↓
3回目:知識が定着しているか確認
↓
4回目以降:苦手な問題を重点的に確認
というように、回数を重ねるごとに復習する範囲を絞っていく方法があります。
すべての問題を同じ回数だけ繰り返す必要はありません。
間違えた問題は原因を確認する
過去問で間違えたときは、単に正解を覚えるだけではなく、間違えた原因を確認します。
例えば、
- 知識そのものを知らなかった
- 条文の内容を勘違いしていた
- 似た制度と混同していた
- 問題文を読み違えた
- 計算方法が分からなかった
など、間違い方には違いがあります。
原因によって必要な復習も変わります。
知識不足ならテキストに戻り、混同している場合は制度の違いを整理し、計算問題なら解き方を確認するというように、原因に合わせて復習します。
法律分野は制度の違いを整理する
管理業務主任者試験では、マンション管理に関係する法律が複数登場します。
そのため、似た制度や用語を混同しないように整理することが重要です。
例えば、
- 区分所有法
- マンション管理適正化法
- 民法
- 建築関係法令
- 消防関係法令
など、それぞれがどのような場面で関係する法律なのかを意識して学習します。
条文を一つずつ暗記するだけではなく、「誰に」「どのような義務があるのか」「どのような場面で適用されるのか」を整理すると、問題を解きやすくなります。
会計は基本的な仕組みを理解する
管理業務主任者試験では、管理組合の会計も出題されます。
会計が苦手な場合でも、最初から難しい問題に取り組むのではなく、基本的な用語や仕組みを理解するところから始めます。
例えば、
- 管理費
- 修繕積立金
- 収入・支出
- 貸借対照表
- 損益計算書
- 簿記の基本
などを順番に確認します。
計算問題については、解き方を理解したうえで、実際に問題を解いて慣れることが大切です。
建物・設備は図や写真なども活用する
建物・設備の分野では、文章だけではイメージしにくい内容があります。
そのため、必要に応じて図や写真などを確認しながら学習すると、設備の仕組みや名称を理解しやすくなります。
特に、
- 給排水設備
- 電気設備
- 消防設備
- 空調設備
- 建物の構造
- 劣化や修繕
などは、それぞれの役割を理解しておくことが重要です。
苦手分野を放置しない
管理業務主任者試験は幅広い分野から出題されるため、得意分野だけで得点を伸ばす方法には限界があります。
過去問を解いてみて苦手な分野が見つかったら、その分野を放置せず、基本的な知識から復習します。
特に、法律だけを重点的に勉強して会計や建物・設備を後回しにすると、試験直前に学習が集中する可能性があります。
最初から各分野に触れ、苦手分野にも少しずつ時間を配分すると、学習を進めやすくなります。
試験直前は本試験形式で練習する
試験が近づいたら、50問をまとめて解く練習も行います。
管理業務主任者試験は50問の択一式試験なので、知識があっても時間配分を誤ると、最後まで問題を解けない可能性があります。
本試験と同じように時間を設定して問題を解くことで、
- どのくらいの時間が必要か
- どの分野に時間がかかるか
- 問題を解く順番
- 見直しに使える時間
などを確認できます。
本試験前には、知識の確認だけでなく、時間内に問題を処理する練習もしておきましょう。
独学で合格を目指す場合のポイント
管理業務主任者試験は、独学で合格を目指すこともできます。
独学の場合は、学習の進み具合を自分で管理する必要があります。
特に重要なのは、教材を増やしすぎないことです。
基本的なテキストと過去問題集を中心に学習し、分からない部分が出てきたら必要に応じて追加で調べる方法でも十分学習できます。
複数の教材を同時に進めるよりも、一つの教材を最後まで使い切ることを優先すると、学習内容を整理しやすくなります。
独学と通信・通学講座の違い
管理業務主任者の勉強方法には、独学のほか、通信講座や資格学校を利用する方法もあります。
独学は、自分のペースで学習でき、教材費を抑えやすいことが特徴です。
一方、通信講座や資格学校では、カリキュラムに沿って学習を進められるほか、講義や質問などのサポートを利用できる場合があります。
どの方法が適しているかは、学習時間や予算、自己管理のしやすさなどによって異なります。
管理業務主任者の勉強で大切なのは継続すること
管理業務主任者試験は、法律、会計、建物・設備など幅広い分野を学ぶ必要があります。
そのため、短期間にすべてを覚えようとするよりも、計画的に学習を続けることが重要です。
まずテキストで全体を確認し、その後に過去問を中心とした学習へ移行します。
そして、間違えた問題を復習しながら、少しずつ正答できる問題を増やしていきます。
まとめ
管理業務主任者試験の勉強では、まず試験範囲全体を把握し、その後に過去問を繰り返し解く方法が基本になります。
学習の流れをまとめると、次のようになります。
① 試験範囲を確認する
② テキストで基本知識を学ぶ
③ 過去問を解く
④ 間違えた問題を復習する
⑤ 過去問を繰り返す
⑥ 本試験形式で時間配分を確認する
法律だけでなく、会計や建物・設備など幅広い分野を学ぶ必要があるため、苦手分野を放置せず、全体をバランスよく学習することが重要です。
独学で勉強する場合も、使用する教材を絞り、学習の進み具合を確認しながら計画的に進めると、効率よく試験対策を進められます。
