管理業務主任者を目指す場合、「どのくらい難しい試験なのか」「何点取れば合格できるのか」は気になるポイントです。
管理業務主任者試験の合格率は、近年おおむね20%前後で推移しています。
ただし、合格基準点は毎年同じではなく、試験問題の難易度などによって変動しています。
この記事では、管理業務主任者試験の難易度について、過去の合格率や合格基準点をもとに解説します。
管理業務主任者試験の難易度
管理業務主任者試験は、マンション管理に関する法律だけでなく、会計、建物・設備、管理委託契約など幅広い知識が問われる試験です。
近年の合格率は20%前後となっており、受験者の5人に1人程度が合格する水準です。
そのため、受験すればすぐに合格できる試験ではなく、試験範囲を計画的に学習する必要があります。
一方で、合格率が毎年大きく変動しているわけではなく、近年はおおむね20%前後で推移しています。
管理業務主任者試験の合格率
直近5年間の管理業務主任者試験の結果は次のとおりです。
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 合格基準点 |
|---|---|---|---|---|
| 令和7年度(2025年度) | 14,435人 | 2,832人 | 19.6% | 36点 |
| 令和6年度(2024年度) | 14,850人 | 3,159人 | 21.3% | 38点 |
| 令和5年度(2023年度) | 14,652人 | 3,208人 | 21.9% | 35点 |
| 令和4年度(2022年度) | 16,217人 | 3,065人 | 18.9% | 36点 |
| 令和3年度(2021年度) | 16,538人 | 3,203人 | 19.4% | 35点 |
この5年間では、合格率は18.9~21.9%の範囲で推移しています。
最も合格率が高かったのは令和5年度の21.9%、最も低かったのは令和4年度の18.9%でした。
年度によって多少の変動はありますが、近年はおおむね20%前後の合格率となっています。
管理業務主任者試験の合格基準点
管理業務主任者試験には、毎年あらかじめ決められた固定の合格点があるわけではありません。
試験後に合格基準点が決定され、年度によって異なります。
直近5年間では、50問中35~38問が合格基準点となっています。
例えば、令和6年度は38点、令和7年度は36点でした。
このように、同じ試験であっても年度によって合格基準点が変わるため、「○点取れば必ず合格できる」と事前に決めることはできません。
合格基準点が毎年変わる理由
合格基準点が変動する理由の一つは、年度によって試験問題の難易度が異なるためです。
問題が難しい年度では、合格基準点が低くなることがあります。
反対に、問題が比較的解きやすい年度では、合格基準点が高くなることがあります。
そのため、過去の合格基準点だけを見て、「35点取れば合格できる」と考えるのは適切ではありません。
試験対策では、過去の合格基準点を参考にしながらも、できるだけ余裕を持って得点できるように学習することが重要です。
管理業務主任者試験は何点を目標にすればいい?
過去の合格基準点を見ると、50問中35~38点が一つの目安になります。
ただし、これは過去の試験結果から見た目安であり、次回の試験で同じ点数が合格基準点になるとは限りません。
また、本試験では問題ごとの難易度にもばらつきがあります。
そのため、学習段階では合格基準点ぎりぎりを目標にするのではなく、過去問演習などで安定して高い得点を取れる状態を目指すことが大切です。
5問免除制度がある
管理業務主任者試験には、マンション管理士試験の合格者を対象とした試験の一部免除制度があります。
一定の要件を満たして申請すると、マンション管理適正化法に関する5問が免除されます。
この場合、通常の50問ではなく45問で受験します。
過去の試験結果では、免除者についても通常の受験者とは別に合格基準点が設定されています。
そのため、5問免除の対象者は、通常の受験者とは異なる得点基準で合否が判定されます。
管理業務主任者試験が難しいとされる理由
管理業務主任者試験の難しさには、いくつかの要素があります。
試験範囲が広い
管理業務主任者試験では、法律だけでなく、会計、建物・設備、管理委託契約など幅広い分野が出題されます。
そのため、一つの分野だけを重点的に勉強すればよい試験ではありません。
法律の知識が必要
区分所有法やマンション管理適正化法など、マンション管理に関係する法律について学習する必要があります。
法律の条文だけでなく、具体的な場面を想定した問題も出題されるため、単純な暗記だけでは対応しにくい部分があります。
建物・設備についても学ぶ必要がある
マンションの建物や設備の維持・修繕についても出題されます。
建築物の構造や材料、設備、劣化、修繕など、法律とは異なる知識も必要になります。
合格基準点が固定されていない
毎年同じ点数が合格基準になるわけではないため、過去の合格点だけを目標にすることはできません。
本試験で安定して得点できる力を身につける必要があります。
管理業務主任者試験は独学でも合格できる?
管理業務主任者試験は、独学で合格を目指すこともできます。
市販のテキストや過去問題集などを使って学習する方法が一般的です。
ただし、試験範囲が広いため、教材を用意するだけでなく、学習する分野や順番を決めて進めることが重要です。
特に、過去問題を繰り返し解きながら、間違えた問題や理解が不十分な分野を確認していく学習方法が有効です。
管理業務主任者試験の難易度をどう考える?
管理業務主任者試験は、合格率だけを見ると「5人に1人程度が合格する試験」です。
しかし、合格率だけで試験の難易度を判断することはできません。
受験者の中には、十分な学習をせずに受験する人も含まれるためです。
そのため、合格率は試験の難易度を考える際の一つの参考資料として考えるとよいでしょう。
実際に受験を考える場合には、試験範囲や出題内容、自分がこれまでに持っている知識なども含めて学習計画を立てることが重要です。
まとめ
管理業務主任者試験の合格率は、近年おおむね20%前後で推移しています。
直近5年間の合格率は18.9~21.9%で、合格基準点は50問中35~38点でした。
ただし、合格基準点は毎年変わるため、過去の合格点をそのまま次回試験の目標点として考えることはできません。
また、管理業務主任者試験では、法律、会計、建物・設備、管理委託契約など幅広い知識が問われます。
合格を目指す場合は、過去の合格率や合格基準点を参考にしながら、複数の分野をバランスよく学習することが重要です。
